愛猫の心が読めるかも!?猫の生態や習慣を徹底調査しました

ネコのひげは感情の【カタマリ】!ひげを見れば気持ちがわかる!

ネコのイラストを描く時に、いちばん印象的な図柄は、何と言ってもヒゲではないでしょうか。ヒゲの描き方ひとつで、そのネコの性格や背景まで見えてくる場合もあります。

それほどまでに、ネコのひげというものは感情豊かなもので、重要な感覚器官として役立っている他に、様々な感情を表現しているのです。ネコのひげは感情のかたまりであって、その気持ちを推し量るための、最も大事なコミュニケーション・ツールと言えます。

ネコというと、飼い主に従順なイヌと正反対に、勝手気ままで飼い主の言う事は聞かず、いつでもどこでも遊んで、眠ってといった印象です。でも、ネコのひげを良くかんさつしていると、ちょっとずつその気持ちがわかってくることがあります。

ひげがピンと張って、逆八の字になっている時は、大抵のネコはうれしさイッパイの状態と見ていいでしょう。いつもはソッポを向いてるネコちゃんでも、たまに興味を持ってくれたり、ネズミを捕まえてきたりした時に、すぐに褒めてあげれば、こんな表情になること請け合いです。

ひげがピンと張っていても、その方向が前の方に向かっていれば、何かに警戒している時です。自分の縄張りに他のネコやイヌなどの「敵」が入ってきたり、猫じゃらしで遊んでいる時なども、こういう表情になります。

基本的に、ひげが顔の前方にある時のネコは、あまり機嫌が良いとはいえません。まわりの気配に緊張して、ひげを大きく広げて何かを感じ取ろうとしている時には、ネコを驚かせないようにしてあげてください。

眠っている時のネコのひげは、ちょっとだらしなく垂れているものです。これが起きている時だと、何も面白いことがなくてダラけている状態なので、こんな時にこそネコちゃんとのコミュニケーションを取るタイミングなので、一緒に遊んであげたら良いでしょう。

満足しているネコの顔はわかりやすいと思います。ごはんをお腹いっぱい食べて眠くなってきた時には、得意気にほっぺたにひげをつけていることがよくあります。

しかし、同じくほっぺたにひげをつけていても、これ以上付けられないと言うくらいピッタリを張り付いている時は、ネコちゃんは何か怖いモノに怯えている可能性があります。そんな時には、なるべく驚かさないように、静かに見守ってあげるとよいでしょう。

以上、うわくちびるの上にあるひげ(上唇毛)による、ネコの感情を知る方法をお話ししました。この他にもネコのひげはいろんなところに生えています。

まつげの部分の「上毛」、ほっぺたの上あたりの「頬骨毛」、口の横のほっぺたのあたりの「口角毛」、あごにある「頭下毛」などです。これらのひげは顔全体を丸く覆うように生えていて、まるで大事な顔=頭部を守っているようです。

ネコのひげはこの他に、前足の後ろ側にも生えています。これらのひげは、我々人間とは違って、血管や神経が毛根のところに集中していて、敏感に周囲の状況に反応しているのです。

ネコのひげは、年と共に短くなり、しだいに感覚機能も衰えていき、コミュニケーション能力も落ちていきます。子供の頃、ネコのひげをいたずらで切ったり、抜いたりしてしまったことがあるという人はいないでしょうか、絶対にやめてくだい。

生きるための気力がつまっているようなものが、ネコのひげなのです。これを切ったり抜いたりすると、ネコにはストレスがかかり、悪くすれば亡くなってしまうこともあるので、決してやってはいけません。

ネコ派のみなさんは、そのひげからネコの心の内を読み取り、ずっと長く付き合っていってもらいたいものです。