愛猫の心が読めるかも!?猫の生態や習慣を徹底調査しました

ネコの心の声をしっぽが語る!しっぽの動きには多くの意味がある

呼びかけると声ではなく、その動きで返事をする。見ているととても愛らしくて、意地悪して引っ張ってみたくなるのが、ネコのしっぽではないでしょうか?

でも、ネコのしっぽを引っ張ったりしてはいけません。しっぽは身体を芯で支える脊髄につながっているため、ネコにとっては強く痛みを感じる部分になっているのです。

ちょっとしたいたずらで、ネコのしっぽを引っ張ってかわいがっているつもりでも、ネコちゃんにとっては大迷惑なことなのです。まかり間違えば脊髄を傷めてしまったり、内蔵を悪くしたり、大変なことになりかねないからです。

自由気ままなネコは、ほとんどの時間をリラックスした気持ちですごしています。この時のしっぽは、前足に巻きつけられた状態になっていて、しばらく休憩しようということなのです。

しっぽを真っ直ぐに立てている状態は、ネコが向き合っている相手に対して全幅の信頼をおいているものです。仲良しのネコ同士では、一方がしっぽを立てて近づくと、もう一方もしっぽを立てて、それに答えます。

親子のネコたち見ても同じような状況を目にします。子ネコはママネコに寄って行くとき、しっぽを真っ直ぐに立てて、ママへの信頼を表していて、ママネコもしっぽを立ててこれを向かえ、子ネコへの愛情を表わすのです。

しっぽを立てているネコの気持ちは、愛情・友情などうれしさに溢れています。これがさらに高ぶってくると、しっぽの先は弧を描いて背中の方に、まるで帆が風をいっぱいに受けているように反り返ります。

但し、しっぽが立っているからといって、ネコが気持ちいい状態にいるかというと、必ずしもそうとばかりは言えません。立てているしっぽや、背中の毛が逆立っている時には、明らかに臨戦態勢に入っていると見ていいでしょう。

毛が逆立っていると、身体全体が大きく見えるため、ネコは自分を大きく強く見せることのできるのです。縄張り争いなどで他のネコを撃退する時の、とても気持ちが荒ぶった状態なので、間違っても手を出してはいけません。

縄張り争いなどで、自分の方が勝ちそうだとわかったネコは、上げていたしっぽを降ろします。しかし、毛は逆立てたままで、相手のネコが退散するのを待っているのです。

逆立てていた毛も収まり、しっぽを降ろして後ろ足の間に隠すと、それは怖がっている証拠です。縄張り争いでは、相手のネコに敗れたということで、雷などの大きな音に驚いた時にも、こんな姿を見せます。

我が家のネコは、掃除機が嫌いで、まだ動かしてもいないのに、掃除機を準備しているのを見ただけで、すぐに「しっぽを巻いて」外に逃げて行ってしまいます。「窮鼠猫を噛む」ではありませんが、逃げ場を失ったネコも、恐怖のあまり噛み付いてくることがありますので、そっと逃がしてあげてください。

イヌがしっぽを振るのは、喜んでいるというのは聞いたことがありますが、ネコの場合は真逆です。ネコをかわいがって抱っこをしてあげていると、ゆっくりとしっぽを振りはじめ、やがて逃げ出して行きます。

ネコは、嫌だと言う時にしっぽを振るのです。不安であったり、心に動揺が広がって来た時に、ネコはしっぽの先をチョコチョコ動かして、何とか気を紛らそうとしているのです。

特に嫌な気持ちを表わす時には、しっぽの動きはもっとはっきりします。敵対するネコをそばに見かけると、しっぽをバタバタ振って、相手に自分のイライラした気持ちをぶつけ、撤退するように促したりします。

以上、ネコのしっぽが語る心の声をみてきましたが、こんなネコちゃんのしっぽの、いろいろな表情を覚えて、ずっとなかよく付き合っていきましょう。