愛猫の心が読めるかも!?猫の生態や習慣を徹底調査しました

ネコだって夢を見ることがある!!ニャンともかわいい寝姿の裏側

ネコというものは、本当にネボスケな生き物だと思います。日がな一日、暇さえあればウトウト夢の中、寝息を立てたり、寝言(?)を言ったりと、うらやましいくらいの眠りっぷりです。

ネコちゃん睡眠時間は、長いもので一日で20時間(実に一日の83%!!)という子もいるそうです。ノラネコになるとそうもいかないのかも知れませんが、飼いネコの場合は、ごはんの心配がなく、家の中では外敵もいないため、安心して眠ることができるからです。

眠っているネコを見ていると、時々走っているように手足が動いたり、鳴き声をあげたりしています。よくよく観察すると、つぶっているまぶたの下で、クルクルの目玉が動いているのがわかります。

この状態は、人間にも見られる「レム睡眠」という、眼球が急速に動く状態の眠りで、多くの場合は夢を見やすい状態です。ネコの場合も、こんな眠りの時には、夢を見ているものと考えられています。

一体どんな夢を見ているのかというと、子ネコの場合は、ママネコのおっぱいを飲みながら眠りについた時は、そのままの情景だったり、兄弟ネコと狩りの真似事をして遊んでいる場面だったりのようです。

ネコの夢の内容は、大人になっても大体似たようなものでしょう。外で遊んで疲れて帰ってきた時は、外での狩りの情景や、他のネコとの追っかけっこなどを夢に見て、家でごはんを食べてお腹いっぱいにあった後は、おいしいごはんのことか、子ネコのころのママネコのことを思い出しているのかもしれません。

「レム睡眠」では、体は休息中ですが、脳は起きていた時に見聞きした事を、整理・記憶しています。この時、自然と記憶に合わせて手足が動いたり、鳴き声をあげたりしているのです。

この眠りは、脳が目覚めた状態にあるため、声をかけたり、撫でたりすると、簡単に目を覚ましてしまいます。遊び疲れた後の眠りで起こされたりすると、ネコちゃんには気の毒なので、できればそっとしておいてあげましょう。

ネコの寝姿にもいろいろとあります。最も浅い眠りは、前足をそろえて真っ直ぐに伸ばし、座ったままで目を閉じて、ちょっとコックリしている状態でしょうか?

次に、完全に手足を体の下に隠して、真ん丸い背中でうずくまる「香箱座り」で、周りに注意を払いながら目を閉じたりということもあります。この時には、体の下では、いつでも立ち上がれるように、手足は臨戦態勢にあるのです。

警戒心が薄くなってくると、「香箱座り」で体の下に待機していた前足を出して寛ぎ始め、スフィンクスのような体勢を取ってきます。こうなると、簡単には立ち上がる事ができないので、ある程度リラックスできていないければなりません。

充分にリラックスしてくると、ついにネコちゃんは横になってしまいます。こうなると完全に敵からの攻撃には無防備となってしまうため、いかに安心しきっているかということがわかります。

更にリラックスしてくると、ネコは伸びをした拍子にお腹を丸出しにして、バンザイで仰向けの状態で眠ってしまう時もあります。こんなネコの寝姿から、ネコの安心度合いを一目で知ることができるのです。

ネコが一日中眠っているように感じるのは、長い睡眠時間をまとめて取っているのではなく、細切れにちょっとずつ寝溜めしているためです。合間合間で起きてはいるのに、ちょっとウトウトしているところばかり目について、一日中眠っているように見えてしまうのです。

ネコにとって大事な熟睡の時間は4時間です。眼球が動かず脳まで完全に眠っている「ノンレム睡眠」という状態で、重要な脳の休憩時間となっていますので、そっと寝かしておいてあげてください。